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YASUDA SHINKYU
SEKKOTSUIN

2020.03.19 春の引っ越しシーズンと「ぎっくり腰」

春は卒入学や転勤にともなう移動が多くなる季節です。引っ越しはもちろん、会社内での部署の移動、前年度の書類の整理など物を運ぶ機会もあるでしょう。荷物を持ち上げようとしたり、家具を動かそうとして「ぎっくり腰」を起こしてしまう人が多くなるシーズンでもあります。腰に激しい痛みを感じ、動けなくなってしまった場合の対処法などをご紹介しましょう。

 

【ぎっくり腰の原因、その予兆とは?】

「ぎっくり腰」は重い荷物を持ち上げた時に発症する症状と考える人が多いことでしょう。実際にぎっくり腰を発症された場面を伺うと、咳やくしゃみをした瞬間に腰が動かなくなってしまったケース、座ったまま自分の横にあるものに手を伸ばしただけで腰に痛みが走ったケース、朝洗面所で顔を洗った瞬間、ベッドから起き上がろうとした時など、日常生活の中で繰り返される何気ない動きの中でもぎっくり腰が起きることがわかります。

 

ぎっくり腰は腰を支える靭帯(じんたい)や筋肉に瞬間的にねじれる力が加わって断裂され、それが神経を刺激するために起きる「急性腰痛症」と呼ばれる症状で、その名前が示す通り突然襲い掛かる激しい痛みが特徴的です。加えて椎骨(ついこつ)の関節とその周りを包む関節包、椎間板などが傷つき神経を圧迫することで痛みはさらに激しくなります。激しい痛みは突然やってきますが、ぎっくり腰の症状が出る前には予兆、前兆があると言われています。

 

①筋肉疲労の蓄積

いつもと変わらない動きをしていても「ぎっくり腰」が発症してしまう原因は「筋肉の疲労」です。

日常生活での筋肉疲労は食事からの栄養、運動、睡眠などで日々回復しています。腰や背中の筋肉への負担が回復スピードに追い付かないと疲労が蓄積し、ある日突然「ぎっくり腰」の症状として現われます。近年問題になるのは長時間のスマートフォン操作です。前傾姿勢や前屈みの姿勢、猫背姿勢などは筋肉にとって大きな負担となり、筋肉が凝り固まって血流が滞ります。血流が運ぶはずの栄養や酸素が体に届かず筋肉疲労の回復が遅れがちになり、疲労が日々蓄積されます。

 

②ストレスフルな日々

ストレスを感じると自律神経に乱れが生じ、体中の血管に収縮が起こるために血流が悪くなり、筋肉の負担が増えることで筋肉疲労が蓄積されます。全ての動きの要(かなめ)となる腰にかかる負担は他の部位に比べても大きいので、筋肉疲労が「ぎっくり腰」の症状として現われるのです。

 

③「ぎっくり腰」になる前の痛み

筋肉疲労が蓄積して軟部組織の動きが悪くなると、腰を針で刺す様な、ひきつる様な「ぎっくり腰の予兆」と言われる痛みが発生するケースがあります。

【「ぎっくり腰」を起こしてしまったら】

 

春先は季節の変わり目特有の寒暖差で血流が不安定になり、筋肉や軟部組織には通常よりコリが生じやすく、ぎっくり腰が起こりやすい季節でもあります。多くの場合、安静にすることで「ぎっくり腰」の痛みは和らいでいきます。しかし適切な対処をしないまま放置していると慢性腰痛を引き起こすこともあるため、症状が出た場合は早急に専門機関へのご相談をお勧めします。

 

◎ぎっくり腰 → 体が動かせる場合

早急に専門機関で身体の状態を確認してもらいましょう。

激しい痛みを感じるぎっくり腰ですが、時間の経過とともに痛いながらも動けることがあります。動くことができるからと適切な処置をしないまま放置すると、痛みの原因である炎症物質が拡大し痛みが長引く恐れがあります。

 

◎ぎっくり腰 →専門機関が閉まっている場合、痛みで体を動かせない場合

休日や深夜など、また痛みで体を動かせない場合は、まずは安静にすることが大切です。
腰が沈み込むような柔らかいベッド、ソファーで横になると腰椎への負担を増加するので避けましょう。痛みだけでなく患部が腫れや熱を持っている場合は冷やすことが効果的です。激しい痛みを感じてから48時間出続ける炎症物質は冷やすことで抑えることができます。痛みのピークは2-3日目と感じる人が多いようですが、痛みが和らいでくるまでは患部を冷やしましょう。炎症物質は冷やすと収まり、温めると広がるという特徴があります。ぎっくり腰初期段階での入浴は患部を温め炎症を拡げることになるため厳禁です。

 

【ぎっくり腰の予防として】

 

✓膝を使う

膝を曲げ荷物に体を近づけると、腰にかかる負担が少なくなります。物を持ち上げる時は膝を曲げる、後ろを振り向くときは腰を意識して振り向くなど、体を意識して行動すると筋肉にかかる負担が軽くなりぎっくり腰予防につながります。

 

✓中腰で荷物を運ばない

中腰で荷物を運ぶと、腰への負担が大きくなります。逆にのけぞってお腹で荷物を支えるような姿勢、体にひねりを加えた運び方も腰を痛める原因になります。

 

✓瞬間的に筋肉に加わる力を意識する

「くしゃみ」の速度は時速320キロ以上になるという報告があります。「くしゃみ」をする時、時速320キロを支える大きな力が体に加わることになります。突然出てしまうくしゃみを止めることはできませんが、「くしゃみが出る」と感じた瞬間に背筋を伸ばそうと考えるだけでも、脳から筋肉に指令が伝わり、体に加わる力の受け止め方が違ってくるとされ「ぎっくり腰」の予防になります。

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