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2020/03/20猫背のデメリットと猫背を改善するメリット
「姿勢を正してね」、
「背筋をピンとしましょう」
背中を丸めて遊んでいるお子さんに、
お母さんが何度もかける言葉ですね。
まるでネコのように背中を丸めた状態、
「猫背」姿勢を続けていると、
体には思いもよらない様々な悪影響や
体調不良が現われると言われています。
「猫背のデメリット」と、
猫背を改善することで得られる
「メリット」をご紹介しましょう。
背骨(脊柱)には体を支える
重要な役目があります。
ご存じのように背骨は
1本の骨ではありません。
頭に近い部分から、
7個の椎骨(ついこつ)からなる
頸椎(けいつい)、
12個の椎骨からなる胸骨(きょうこつ)、
5個の椎骨からなる腰椎(ようつい)に
よってできています。
椎骨は椎間板と靭帯でつなげられているため、
私たちは体を前後左右、自由に曲げたり、
反ったり、伸ばしたりすることが
できるのです。
健康な状態の背骨は
頸椎と腰椎が前弯、胸骨が後弯して、
横から見るとゆるやかな
S字カーブができています。
背骨のゆるやかなS字カーブは
立ち上がったり、歩いたり、
腰を曲げたりするときに体が受ける
衝撃を和らげます。
また、動きに合わせて重心を
適切な位置にとることができるので、
倒れずに立ったり、座ったりできるのです。
猫背の原因は
①発達障害など生まれつきの猫背
②脊柱の変形や骨粗しょう症など
加齢による猫背
③日常生活の中で長時間持続される
姿勢不良や同一姿勢
とされています。
1日中パソコンの前で 、キーボードや
マウス操作をするようなデスクワークでは、
肩が内側に入った前かがみの姿勢不良が
起きやすいとされます。
また、スマートフォンやタブレットを
長時間にわたって操作する人は、
無意識のうちに首から背中、腰が
前屈みの姿勢をとり続けるため、
そのまま筋肉が固まってしまうと
言われています。
体の力を抜いて、
背中を「だらん」と丸めてみてください。
体が楽になったように感じませんか?
背中が丸くなろうとする力に抵抗して、
背筋を立てているのは「筋力」です。
加齢によって筋力が低下し、腰から
丸くなってしまうお年寄りも多くいます。
運動不足から筋力が低下すると
背筋をまっすぐ維持する力や体が低下し、
背中を丸めた「猫背」姿勢を
楽に感じるようになって
猫背が定着していきます。
しかし、楽な姿勢が体にとって
いい姿勢ではありません。
本来の働きをしていない怠けた筋肉、
丸まった背骨によって正常の位置より
後傾する骨盤の影響は、
様々な不調となって
私たちの体に現われます。
猫背姿勢でパソコン作業をしていると、
顎を突き出すようにしてパソコンを
覗き見る間、首の後ろ側は常に
縮こまっているのがお分かりでしょうか?
この姿勢が続くと、
首の後ろ側を通っている
様々な自律神経が圧迫され、
偏頭痛やめまいなどの原因になる他、
気分の落ち込みや焦燥感、
イライラなどの精神的な症状、
生理不順、食欲不振などの不調が
現われるようになります。
自律神経バランスの悪化による
胃腸障害に加え、
猫背姿勢で腰が曲がると腹部がつぶれ
胃腸を圧迫することで胃腸の働きが
悪くなるほか、流動性食道炎の可能性も
高まります。
長時間同じ姿勢が続き
筋肉の働きが悪くなると、
その部分にコリが生じ血管を締め付け
血流が滞ります。
血行が悪くなると、老廃物が流れにくく
むくみやすい体になるばかりか、
全身に栄養が行き届かず肌荒れやたるみ、
シワなど美容面にも影響が出てきます。
猫背が改善されると体の不調が
和らいでいくとされています。
背骨が骨や筋肉にとって
バランスのいい状態になると、
筋肉への余分な負担が軽減され
疲れにくくなるとされます。
また、筋肉が動き出すと
血流やリンパの流れがよくなり、
冷え症が改善され老廃物や発痛物質の流れも
よくなります。
隅々まで栄養が行き届くことで、
肌ツヤがよくなるばかりか、
頭皮の血行が良くなれば
薄毛の悩みにも効果的です。
冷え症が改善されると「基礎代謝」が向上し、
ダイエット効果が期待できます。
自律神経のバランスがよくなることから
精神的な落ち込みやイライラによる
不安感が少なくなります。
姿勢がよくなることで明るい気分になり、
自然に前向きになって
自分に自信が持てるようになる
という報告もあります。
背筋を伸ばして正しい姿勢になると、
若々しく活発で明るい印象に見えます。
日常生活の中で「正しい姿勢」を意識すると、
筋肉がその「正しい姿勢」を学習し、
無意識にも「正しい姿勢」が
徐々にとれるようになっていきます。
イスに腰かけるとすぐに足を組む、
頬杖をつく、片方の肩だけにバッグをかける、
スマホを覗きこむようにして長時間見続ける
などは体に歪みを招きます。
悪い姿勢を作り出す日常生活の習慣を
見直しましょう。
デスクワークなど長時間作業をする場合は、
イスや机、パソコンの位置関係の見直しが
正しい姿勢にも大きく関わってきます。
・パソコンと顔の距離が40cm以上、
画面が目の高さより低くなるように設置する
・膝を90度に曲げた状態で床に足裏全体が
つくようにイスの高さを設定する
猫背や猫背が原因の不調については、
専門家のアドバイスを受けながら
調整をすることが効果的です。