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YASUDA SHINKYU
SEKKOTSUIN

2020.04.14 ドケルバン病(症候群)について

先日、SEKAI NO OWARIのメンバーの一人であるSaoriさんが公表したことで、改めて鍵盤楽器の奏者であり子育て中になりやすい危険性を持ち合わせていることが知られたドケルバン病。

 

腱鞘炎の一つではあるのですが、母指(親指)の腱に特化して起きる腱鞘炎であることから、親指を握る動作から手首にかかる負荷よりも、親指と他の4指で挟むようにして負荷がかかる動作が多い、または手首を内側に湾曲した状態で長時間支える動作が多いことが原因と考えられます。

 

この動作、まさに生まれたばかりの赤ちゃんのお世話をする時の姿勢ですよね。

 

ドケルバン病を発症しないまでも、産後から幼児期までの抱っこが多い年代の子育て中の世代は気をつけておきたい症状の一つです。

では具体的にどのような症状があるのか見ていきましょう。

 

これってドケルバン病?知っておきたい腱鞘炎の症状について

何かを強く握る、細かいものを摘まむ、親指だけを動かす、手首が力点になるなどの負荷をかけ続けると、腱はやがて摩耗して疲労が炎症を起こすようになります。

 

ドケルバン病は親指を伸ばす腱と広げる腱が通る筒状の鞘の中で起きている炎症で、治療には安静と投薬や注射、または外科的手術を要する場合もあります。

 

 

手首を小指側に曲げると激痛が走る

 

ドケルバン病発症すると、親指の付け根から手首に向かって赤く腫れたり押すと痛みを感じたりしますが、一般的な診断方法としては「フィルケルシュタインテスト変法」といって手首を外側に曲げるテストを行います。

 

このテストを行った時に痛みが増す、曲げることができないなどの症状が出たらほぼ確実にドケルバン病と診断されます。

他の腱鞘炎と区別させ、場所を特定するためのテストですが、自分で行って損傷箇所を悪化させてしまう危険性もありますので必ず専門機関で指示を仰ぐようにしてください。

 

また自己診断でドケルバン病の疑いがあると感じた場合は、無理をせずに湿布薬などで炎症を抑えながら、なるべく手首を使わないように安静に過ごすことが最優先です。

 

 

自転車のハンドルを握る、重い鞄を持つ時に痛みがある

 

腕を伸ばした状態で親指の曲げ伸ばしをした時に痛みが出る場合も、ドケルバン病の可能性があるので注意が必要です。

 

クロスロード自転車やオートバイに乗る方で、ハンドルを握ろうとした時に痛みが出るのが頻繁な時は、手首を休めるとともに親指と人差し指の間にある窪みの筋肉や、手三里などをほぐしておくと腱の動きがスムーズになり効果的です。

 

親指の付け根の腱が通るトンネルで起きている炎症ではありますが、その腱や神経はそのまま腕まで繋がっているので、握る角度や癖になってバランスが歪んでしまった腕の骨格も見直しておきたいところですね。

 

パソコンを使用する時に手首が低く親指の動きが上下運動に制限されている

 

手の親指は本来、他の4指と違い上下運動向きの造りをしていません。

パソコンのキーボードに手を置いて動かしてみていただくとわかりやすいのですが、親指だけ爪が寝たまま上下運動をしていますね。

 

この動きをするのはピアノやオルガンなどの鍵盤楽器に多く、その動きにスムーズに対応できるように親指の第2関節が外側に張り出して発達しているのも鍵盤楽器奏者に見られる特徴です。

 

第2関節ごと上下に動かして手首の動きに対応しようとするところ、あまりにもその姿勢のまま無理な練習を続けてしまうと親指を動かす時の腱が摩耗して腱鞘炎となります。

 

ペットボトルの蓋が開けられない

 

ペットボトルの蓋を開ける時に力が入らないのは、親指の付け根で支えることができないからです。

ファスナーをつまんで上に持ち上げられない、ヨーグルトなどの薄い蓋を開けられないなど、親指と他の指を同時に作用させたい時にも症状が出やすいので注意深く観察しましょう。

 

これらの症状は乳幼児のお母さんにもよく見られますが、更年期にホルモンバランスが乱れて関節の動きがスムーズではなくなっている時や、スポーツ選手が手首を酷使した時などにも見られますので痛みを感じた時点で安静にして早急に医療機関を受診しましょう。

 

まとめ

 

今回は、ドケルバン病の具体的な症状と、疲れが溜まっている時のケアの方法について考えてきました。

手首が痛いからと言って休んではいられない激務の子育て世代や、ホルモンバランスの変化とともに関節の可動域も大きく変わる更年期の世代の方々へ、少しでも参考になればと思います。

 

他にも、パソコンを使用する時の姿勢が低い時にも起こりやすい疾患であり、なるべく手首が沈まずにキーボードを操作することを心がけていきたいですね。

 

前出のミュージシャンのように、デスクワークをしながらの子育ては何かと手首に負荷がかかり続けています。

ちょっとした変化にきちんと目を向けて、疲労が溜まって炎症になる前に体の使い方や骨格について見直してみませんか?

 

ドケルバン病以外にも、様々な痛みや症状についてお気軽にご相談くださいね。

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