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2020/04/16すべり症
中年以降の女性に多いすべり症は、
腰椎の中で仙骨より上の5つの椎骨が
不安定になることで発生する疾患で、
その名前の通り関節がすべってグラグラする、
そのぐらつきから周辺の神経を
圧迫して痛みとなる、症状が進行すると
痺れが増すといった症状が特徴的です。
ヘルニアの症状と似ていますし、
踵などが痛むと坐骨神経痛と
診断されることも多いのですが、
レントゲン検査を行うと関節が
ズレていることが一目瞭然です。
初期の間に安静にしながら、
適度なストレッチと筋肉の
強度を保つ運動を続けていくと
快方に向かうことも可能ですが、
無理をしてしまうと悪化して
症状のある部分以外にも痛みや痺れが
発生しますので注意が必要です。
特定の場所を酷使するスポーツをしている
中高生にも起こるすべり症ですが、
成長期のものと違うのは、中年の女性では
ごく普通の日常生活を送っている時でも
発症する可能性があるという点です。
そこで、発症する確率が高くなる原因と
改善できるポイントについて
考えていきたいと思います。
これは年齢に伴って
誰しもが避けられない問題なのですが、
男性よりも女性の方が骨粗鬆症に
なりやすいのと似ており、軟骨の再生が
遅くなるのが原因と考えられます。
軟骨のクッション性が低下すると、
その衝撃をどこかに分散させるために
関節が無理な動きをしてしまったり、
腱や靭帯に急な衝撃が加わって
しまったりするので、
姿勢の悪化とともにすべり症を
発症しやすくなります。
ビタミンやマルチミネラルとともに、
カルシウムやグルコサミン、
コンドロイチンを
効率良く摂取して
体の土台作りに役立てましょう。
特に更年期のホルモンバランスは
骨の生成を不安定にさせることが
わかっていますので、
サプリを上手に活用して体に必要な
栄養素を補うことが大切です。
男性の方がすべり症を発症する確率が
低いのは、骨密度の違いもありますが、
その骨や関節を支えている筋肉が
絶対的に強いということが考えられます。
女性でも、
定期的に筋力の衰えない生活を
心がけている方は、
関節をしっかり支えられるので
発症の確率を減らすことも可能ですが、
それでも50代以降に今ある筋力を
減らさないようにするのは無理があります。
その急激に筋肉量が低下していく中で
関節がズレると、すべり症が
起こりやすくなるというわけです。
関節に負担をかけない
トレーニングとしては、
水中で行う有酸素運動が効果的ですが、
同時にきちんとタンパク質も
摂取していないと筋肉は成長できません。
最近では用途別にプロテインが
発売されています。
アスリート用やウエイトを増やしたい人用
などのプロテインと区別して、
女性用の体作りを支える鉄分や
コラーゲンなども一緒に
摂取できるものがあります。
普段の食事に取り込みながら、
体質を改善していきましょう。
仙骨に繋がる手前の5個の腰椎は
背骨全体の影響を受けやすく、
猫背になったり腰が前傾したりすると
真っ先に軟骨が押しやられる場所に
あります。
そのため姿勢が保てている間は
良いのですが、腰の筋力が落ちて歩き方が
変わると腰椎と腰椎が
ぶつかり合うようになり、
すべり症を発症します。
人間は体を前傾させる動きは多くても、
体を反らせる動きは意識しないと
行うことはありません。
腹筋と背筋をバランスよく行って体幹を整えましょう。
すべり症を発症するリスクを高めているのは、
妊娠・出産後に骨盤のケアをしないで
腰や股関節にまで歪みが残ったままに
なっているバランスの体です。
30年前は、
今ほど骨盤矯正という言葉は浸透しておらず、
産後にきちんとケアした方の方が
稀なのかもしれませんが、骨盤矯正は
40代、50代を過ぎてからでも
施術可能ですので思い立った時から
バランスの調整をスタートしましょう。
骨盤や股関節が安定すると、
足首や踵にかかる負担も正常になるので
着地のたびに痛む関節を保護することに
繋がりますし、骨盤をケアしてから運動を
行っていくと筋肉の可動域も広がり、
代謝もアップします。
今回は、すべり症を発症しやすい
年代の女性に当てはまる特徴と、
改善方法についてお話してきました。
関節の痛みが続いている方は、
早めに医療機関を受診して
検査と診断を受けるようにいましょう。
あまりにも重度の場合、
外科的手術が必要となるケースも
中にはありますが。症状が落ち着いた後は
うまく付き合っていくしかないというのが
すべり症によく見られる経過観察です。
安静にしている時期も必要ですが、
炎症がおさまってからは他の場所で
発症しないために日頃から関節の柔軟性と
強度を高めておくに越したことはありません。
そういった意味で、今一度全身の
骨格とバランスに向き合い、
体の使い方を見直すきっかけに
してみてはいかがでしょうか?
他にも気になる症状のある方は
お気軽にご相談くださいね。
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