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YASUDA SHINKYU
SEKKOTSUIN

2020/06/09胸郭出口症候群について

日常生活の中で、洗濯物を干したり、つり革につかまったり、傘を持つ時に腕がだるくなることはありませんか。このような腕の痛みやだるさ、肩こりやしびれの症状が続く方はもしかしたら「胸郭出口症候群」かもしれません。今回は胸郭出口症候群についてご紹介します。

胸郭出口症候群とは

胸郭出口症候群とは、上腕や肩の運動や感覚に深く関わる神経や動脈が障害を受けて、肩や腕の痛みやしびれ、手の動かしにくさなどが起こるものです。心臓から続く血管が胸郭を出たところで神経とともに圧迫されるためこの名称がついています。英語ではThoracic Outlet Syndrome (TOS)と呼ばれています。

胸郭出口症候群の種類

・斜角筋症候群

斜角筋という頸の側面の筋肉が緊張し、前・中斜角筋の間を通る神経や血管を圧迫してしまう

・過外転症候群

腕を上げた時に胸の筋肉が神経や血管を圧迫・牽引してしまう

・助鎖症候群

助骨と鎖骨間が狭くなり、神経や血管を圧迫・牽引してしまう

・頸助症候群

胸椎につくはずである助骨頸椎についてしまって、神経を圧迫・牽引してしまう

胸郭出口症候群になりやすい人とは

次のような症状がある人は、胸郭出口症候群になりやすい傾向にあります

・なで肩の人

・猫背の人

・首が長い人

・デスクワークが多い人

・重い荷物を肩にかけて持つことが多い人

 

特に、なで肩や首が長い人は胸郭出口症候群が多い傾向です。なで肩や首の長い人は、神経が引き伸ばされた状態の為、もともと牽引のストレスがかかっているからです。20代から40代の女性に起こりやすいと言われています。このように、神経や血管の通路が圧迫されやすい体型・生活習慣がある場合は発症しやすい傾向です。

胸郭出口症候群の症状

胸郭出口症候群は腕や手に分布する神経や血管が圧迫されることで発症するので、神経症状として肩や首・腕に痛みやしびれを感じます。さらに、この神経症状は手先や体幹にも見られます。神経障害が持続すると、筋力の低下も進み、それに伴って運動機能にも影響が生じます。例えば、指先が不器用になったり、握力が低下するなどです。血管の症状では、血行の悪化によって皮膚が青紫色や白っぽくなることや、血行障害で痛みが誘発されるケースもあります。

確認方法

胸郭出口症候群の確認方法には、アドソンテスト・ライトテスト・エデンテストなどがあります。例えばアドソンテストでは、鎖骨下動脈の圧迫が誘発されるように首を動かした状態で深呼吸を行い、手首の脈が弱くなるかで判断します。ライトテストは腕を真横にあげて肘を曲げ、腕を上に曲げ脈を取り判断します。この時肩甲骨を前へ押して胸が張るような姿勢にします。エデンテストは腕を下に降ろして脈を取りながら、腕を下に引き、もう一方の手で肩を下げます。このように、どのテストも神経や血管が圧迫されやすい体勢をとって、圧迫に関係した症状の誘発を確認します。これらのテストで脈が弱くなったりなくなったりすると陽性とされます。心配な方は専門機関にて実施してみるとよいでしょう。

胸郭出口症候群防止ストレッチ

胸郭出口症候群による、手のしびれや倦怠感の防止ストレッチやマッサージを紹介します。①右の腕を後ろへ回し、左手で右肩を下に押さえながら首を左後方へ倒してストレッチします。力は強くなりすぎないように、気持よい程度で押さえましょう。②鎖骨の下を内側から外側に掛けてマッサージします。肘を直角に曲げて脇に付けて外へ開きます。③片手で万歳の姿勢をして手の平を柱に着けてストレッチします。ストレッチは1回30秒程、マッサージは一回、20回程さするのがおすすめです。どのようにしたらいいのか分からない場合はプロに施術を依頼し改善されるのもよいでしょう。

胸郭出口症候群のケア

胸郭出口症候群の場合、生活習慣の癖が症状を悪化させていることもあります。先程のようなストレッチやマッサージの他、筋力の強化や、猫背や口呼吸の改善も胸郭出口症候群のケアに効果的です。日常生活でできることとして、たとえば、①肩掛けタイプのバッグの使用を控えるか、反対側と交互にかける工夫をする。②デスクワークをするときは一時間ごとにストレッチする。③猫背にならないよう姿勢に気を付けるなどです。また、ストレスや睡眠不足との関連性も指摘されています。規則正しい生活リズムを心がけましょう。痛みやしびれがあらわれている時のケアは、やはり専門機関での相談の上それぞれにあった改善方法やストレッチ・トレーニングを実施することをおすすめします。痛みやしびれが辛い場合には、消炎鎮痛剤などを使用することもあります。

まとめ

首や肩・手の痛みや痺れ、力が入らないなどの症状は胸郭出口症候群の可能性があります。これらの痛みやしびれは放置していると重篤な疾患に繋がる場合もあるので、痛みや違和感が続く場合は専門機関へ早めに相談しましょう。また、色々試したが良くならない、早く痛みを緩和したい等お考えの方も当院へご相談ください。少しでも身体が良くなるようにサポートいたします。

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